法政大学の山口二郎教授に6億円の科研費が渡っていた。

科研費 山口二郎

ストレートな感想は

「え、なんで?」


ではないでしょうか。


科研費とは科学研究費助成事業の略で、簡単に言うと、文部科学省が大学機関などの研究に対して支給する補助金のこと。


山口教授も大学の教授として研究されているので、別に科研費を受け取って悪いというわけではありませんが、やっぱり納得いきません。


科研費の使いみちが注目されたのは、自民党の杉田水脈議員が国会で問題提起してからですが、そこでわかったのが山口教授へ6億円もの科研費が渡っていたという事実。


その後山口教授に6億の科研費は妥当なのかどうなのか、賛否両論が沸き起こっているわけですが、山口教授本人が杉田議員の指摘に対して反論しています。


ネットやツイッターを見ると、いろいろな意見が飛び交ってるけど、科研費は税金。


学問の自由がどうのこうのと言うより、税金の使いみちに、多くの人が疑問を持っているから問題なんだと思います。


税金がどう使われているか。


できるだけ多くの人に知ってもらいたいなと思い、この科研費騒動についてまとめてみたいと思います!



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科研費の問題浮上!

科研費の問題を取り上げたのが、自民党の杉田水脈議員。

杉田議員は、2月26日の国会質疑で科研費について取り上げました。


杉田議員は科研費が韓国の市民団体や、徴用工問題の研究をする学者たちに流れていることを指摘、科研費がどうやってどの研究に割り当てられるのか、審査基準などについて疑問を投げかけました。


詳しくはこちらの動画で確認を。





その後の調査で、法政大学の山口二郎教授には、2002年~2017年の間に、およそ6億円もの科研費が渡っていたというのです。



いったいどんな研究をしていたのでしょうか。



山口教授の研究課題と科研費
○「グローバリゼーション時代におけるガバナンスの変容に関する比較研究」(4億4577万円)
○「市民社会民主主義の理念と政策に関する総合的考察」(9854万円)
○「政権交代の比較研究と民主主義の可能性に関する考察」(4498万円)

6億円というのは3つの研究に対しての合計ですね。


科研費の相場というか、支給される基準がよくわからないのですが、日本学術振興会のサイトを見ると、科研費は「基礎研究」には500~5000万円で、億単位の研究は、「特別推進研究」に分類されるとのこと。


それを目安にしても、かなり高額な費用がかかる研究と言えます。


この「特別推進研究」ですが、日本学術振興会によれば

新しい学術を切り拓く真に優れた独自性のある研究であって、格段に優れた研究成果が期待される1人又は比較的少人数の研究者で行う研究(引用



とされています。


研究の題名だけみてですが、新しい分野かな?
と首を傾げてしまいますね。



一番研究費がかかった「グローバリゼーション時代における-」のホームページ見つけました。

Globalization & GovernanceGlobalization & Governance 



国際機関や市民、国家などを巻き込んだ壮大なプロジェクトなので、シンポジウムを開いたり、多くの人に会ったりする必要があると思われます。


政策分野も多岐にわたってるし、それだけ費用はかかりそうということはわかりますが…


素人目ですが、これらの研究に合計6億円というのはちょっと破格すぎないかな、というのが率直な感想です。



政治は学問の自由を侵害する

杉田議員の問題提起を受けて、山口教授が東京新聞やツイッターで反論しています。


東京新聞 本音のコラム | YamaguchiJiro.com東京新聞 本音のコラム | YamaguchiJiro.com 




山口教授の言う「産経新聞記事」というのはこちらの記事と思われます。

科研費めぐり杉田水脈衆院議員らと山口二郎・法政大教授がバトル 6億円近い交付指摘に山口氏「根拠ない言いがかり」「学者の萎縮が狙い」 - 産経ニュース科研費めぐり杉田水脈衆院議員らと山口二郎・法政大教授がバトル 6億円近い交付指摘に山口氏「根拠ない言いがかり」「学者の萎縮が狙い」 – 産経ニュース 


教授の言い分は
○審査は「同じ分野の経験豊富な学者が申請書を審査して決定される」から問題ない
○補助金は大学の事務局が管理しているし、研究結果はすべて公表しているのでクリーン

何も悪いことはしていない、ということですね。


さらに山口教授は「政権に批判的な学者の言論を威圧、抑圧することは学問の自由の否定である。」と、杉田議員に対して批判しています。


政治家が科研費に対してごちゃごちゃ言うことは「学問の自由を侵す」ということなんですね。



今回の科研費問題について、国際政治学者の細谷雄一さんがブログにこんな記事を書いています。

細谷雄一の研究室から:日本で政治学を研究するということ - livedoor Blog(ブログ)細谷雄一の研究室から:日本で政治学を研究するということ – livedoor Blog(ブログ) 


細谷さんは、たとえテーマが反日に関するものでも、その正当性が認められれば科研費は支給されるべき、という立場を取っていて、暗に山口教授の主張を支持しています(ただ、細谷さんは、個人の政治信念に基づく政治研究のときは、科研費申請に慎重になるようにとの見解を示しています)。


ここらへんで論点が、「税金の使いみち」から「学問の自由」すり替わってしまって、複雑化しているように思います。



国民の声を反映してほしい。国費だもん

確かに杉田議員は、科研費が反日活動に使われているのではないか、ということを危惧していますが、政治権力を振りかざして「反日に使うなら科研費使うな!」といっているわけではないです。



それはこちらの動画を見ればよくわかります。





「学問の自由を否定しているわけじゃない、科研費の自由はおかしいんじゃないか」
というのが、杉田議員の主張です。


だって科研費は血税ですから。


学者が「私の研究は正しい、国益になる!」と、いくら主張しても、国民がそう思っているとは限らない、ということですよね。


ハンバーガーを頼んだのに、「こっちのほうが健康だから!」と、しらすご飯が出てきたらどうでしょうか。



健康云々というのはそっちの価値観、そうじゃなくて、ハンバーガ食べたいんだから出してよ、お金払ってるんだし。


ってなりますよね。


科研費がなぜ問題になるのか。正しいか正しくないか、というよりも、多くの国民が「税金使ってまでする研究なの?明らかにおかしいよ!」と、疑問を持つ内容だから問題なんだと思います。




山口教授と山中教授

山口教授というと、安倍総理のことを「お前は人間じゃない。たたっ斬ってやる!」と公の場でのたまった人物。


そして、科研費6億円に関して指摘されると、逆上するようなお方です。





山口教授は科研費を取得したときは、北海道大学の教授でした。

そのとき山口教授と一緒だったのが、現北海道大学の遠藤乾教授。

遠藤教授と山口教授は、ラジオで当時を振り返り、科研費で好き勝手したことを懐かしむ会話をしていました。




楽しい研究だったんでしょうね~(棒)。


で、結果は?


と、思わず突っ込みたくなってしまいます。


山中教授には2億5000万円

山中伸弥教授といえば、iPS細胞研究の第一人者で、研究費を集めるためにホームページで寄付を募ったり、マラソン大会で完走するなど、いろいろと奔走しているイメージがあります。


山中教授も山口教授と同じく、科研費を受け取っています。


山中教授がiPS細胞の研究で手に入れた科研費は、5年間で2億5000万円(1年間5000万円)。


新たな分野で、しかも将来の再生医療に大きく貢献できると期待されている研究。


山口教授の、社会的に還元されてるのかどうかもよくわからない研究の半分くらいですね。


山中教授は、科研費は期限限定だったり、研究に必要な機械を買ったり、何百人というスタッフを抱えているといった理由から、今も研究費を集めるために奔走しています。


どちらの教授にとっても、自分の研究はどうしても達成したいこと。

でも、税金を払ってでもする研究と納得するかどうかは国民ですよね。


そして、税金が投入される以上は、政府もちゃんと研究に使われてるかどうかチェックする必要がありますよね。




科研費を巡って山口教授と山中教授がよく比較されますが、山中教授が投稿した、こちらのコラムを読んでみてください。

山中伸弥教授を「1億円プレーヤー」に変えた人生最大のプレゼン(山中 伸弥) | ブルーバックス | 講談社(2/2)山中伸弥教授を「1億円プレーヤー」に変えた人生最大のプレゼン(山中 伸弥) | ブルーバックス | 講談社(2/2) 


山中教授、科研費を「頂いている」って何度もおっしゃってます。


謙虚なんですよね。


科研費はどこから来てるのか忘れてないからこういう言葉が出てくるのではないでしょうか。


一方の山口教授はどうでしょうか。

オレの研究は正しい、科研費出て当たり前、正当に出てる金を使って何が悪い?

とでもいうような、上から目線なんですよね。


そして遠藤教授とのラジオでの会話。


税金ということを全く忘れてるかのような雰囲気ですよね。



科研費で大騒ぎになった後ようやく



と、態度を軟化させていますが、自分たちだけが満足して終わり、といった感が否めません。



学者ですし人間ですから、何を信じようが何を研究しようがいいと思います。


好きなようにやればいいです。


でも、税金を使うというところで制限がかかります。


それは仕方ないです。


だって、それは国民から集めたお金ですし、使いみちは政府が決めるから。








全く私もそう思います。



研究内容を審査するルールも人も、ここを忘れてほしくないですよね。



おわりに

科研費を巡っては、「反日活動に使われてるのでは」「学問の自由を侵害する」というふうに、賛否両論が巻き起こっています。


特に反日教授と知られている山口教授に6億円もの科研費が渡っていたということが明らかになると、それに納得できない声が噴出しました。


ここまでくると、問題がいろいろな方向から出てきてしまいましたが、科研費の問題の本質は


税金が、「こんなふうに使っていいの?」と、多くの国民が思うような研究に使われている


ということです。


学問の自由を認めてきたから、「これに税金?」というような研究も多く出てきたのではないでしょうか。


それなら学者が主張する「学問の自由」は、科研費を使うときには制限する必要が出てくると思います。


文句を言われたくなかったら、自腹で頑張って結果を出してほしいですよね。


そして、研究内容を選ぶ方も、税金を使うことを考えた基準や人選をすべきだと思います。


科研費という国費を使っている以上は
国民が納得するような研究内容
研究結果が社会に還元される
お金の支出が透明
科研費の審査基準や選出人を明らかにする

といったことが条件になってくるのではないでしょうか。



今回の問題は、科研費について考え直すいい機会になったのではないでしょうか。




このチャンスを生かして改善するといいなと思います!




今回は、ということでした!



参考サイト:
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50100?page=2
http://blog.livedoor.jp/hosoyayuichi/archives/1966892.html
https://www.sankei.com/smp/politics/news/180503/plt1805030015-s1.html