アメリカのトランプ大統領が、イラン核合意離脱を表明したニュースで、世界に衝撃が走っています!

イラン核合意離脱 アメリカ



イギリスやドイツなど、イラン核合意を維持したい欧州は、あからさまにがっかり感を表明。


多くの専門家もトランプ大統領の決断に対して批判的な意見を寄せています。


私もこのニュースを知ったときは、とてもびっくりしたし、アメリカのイラン核合意離脱が今後どんなふうに影響を与えるのか気になりました。


特に「どうなっちゃうの?」と思ったのが、北朝鮮。


イラン核合意離脱の一報を受けたのが影響したのかどうか、北朝鮮の金正恩氏が再び訪中、習近平氏と会ったからです。


イラン核合意離脱は北朝鮮にとってどんな影響があるのでしょうか。


北朝鮮の問題だけに、日本にとっても関心事ですよね。


ということで、イラン核合意離脱後のアメリカと北朝鮮の動向から、今後どんな影響が出るか考えてみました。



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トランプ大統領がイラン核合意離脱を宣言!

2018年5月8日、アメリカのトランプ大統領は、ホワイトハウスでイラン核合意離脱を発表しました。

トランプ大統領 イラン核合意離脱
出典


トランプ大統領は、イランは核合意に反していると判断、「腐って崩れ落ちそうな現在の合意の枠組みの下では、イランの核兵器開発を阻止できない。イラン核合意には根本的な欠陥がある」と、合意離脱の理由を説明しています。


アメリカはイランに対して「これまでで最強の制裁を極めて近いうちに実施する」こととなり

イランを支援する国
イランと取引を行う個人や企業

など経済制裁の対象に入る可能性が出てきました。


もう少し具体的に言うと、イラン核合意離脱は、「二次的制裁」の解除を意味しています。


アメリカ政府はイランとの新規契約を即時禁止し、
現在の契約については制裁再開まで90または180日間の適用猶予期間を設定しました。

イランを相手に取引をしている企業は、その期間内に取引を段階的に縮小させていく必要が出てきたわけです。


どんな二次的制裁があるのか、こちらの記事が詳しいです。



イランに対して「最高の制裁」を課すとは、制裁には100%妥協なし、という強さが感じられます。



アメリカは本気なのか。


それを証明するかのように、早速アメリカは、イラン政府に協力しているとされている企業に対し制裁を発動したんです。




この記事読んでいて、

「アメリカ」を「日本」に
「イラン」を「北朝鮮」に
置き換えて読みたくなりました。


日本もこうして北朝鮮に支援している企業や個人を一掃してほしい。


ちょっと話が横道それそうですが、これでアメリカが本気でイラン政府に圧力をかけることがわかりますね。


イラン核合意とは

ところでイラン核合意とは何なのでしょうか。

イラン核合意は「共同包括行動計画(JCPOA)」のことで、イランと国連安保理自国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)にドイツを加えた6カ国(P5プラス1)の間で2015年7月に合意されました。

この合意では、
○貯蔵濃縮ウランを10トン→300キロに減らす
○高濃縮ウランの生産15年間停止
○兵器級プルトニウムの生産を15年間停止
○遠心分離機の保持を制限
○核開発の縮小
○核施設査察の受け入れ

といった内容が含まれています。

そして、イランはそれを守る見返りとして、欧米による
○経済制裁の解除
○原油の取引解除

を手に入れました。


イラン核合意その後

とりあえずうまくいってる核合意を離脱って、って話なんですが、核合意維持を支持している人たちは、今後を懸念しています。

アメリカが合意離脱したことで、アメリカは合意に縛られることなく、今以上にイランに圧力を掛けることになります。

そうすると、イランが合意に反して核装備を強化したり、査察拒否をしたりするのでは、という懸念が出ているんですね。


核合意支持派は、これまでイランは合意を遵守していて、イラン核合意は機能していると評価しています。

オバマ前大統領もこれを支持しています。




反対に、トランプ大統領はそもそもイランは核合意を遵守しているのか?

という前提に立ってるんですね。


イランは「ならず者国家」としてアメリカに認定されていますし
密かに核開発を行っているのでは?
ミサイル開発が規制されなければ変わらない

といった疑問をイランに対して持っています。


確かに核合意ではイランの核開発を100%止めるわけではないので、「先延ばししてるだけ」という見方もできます。

なので、圧力をかけたらイランはまた振り出しに戻るリスクはあるけど根本的解決を目指すなら離脱を選択したのがトランプ政権でした。


今回の核合意離脱は、合意内容を見直すため、イランを交渉のテーブルに着かせたい意図がトランプ政権にはあるようです。




アメリカ「北朝鮮は完全な非核化を」

アメリカ 北朝鮮 非核化
報道によりますと、今回のイラン各合意離脱は、北朝鮮を牽制するメッセージにもなっているということです。

トランプ大統領は、「今日の行動は(北朝鮮への)重大なメッセージになる。米国はもはや口先だけの脅しはしない」
と述べたということです。




「口先だけじゃない、アメリカは本気だ」ということですね。


そして、アメリカが要求する北朝鮮に対する非核化は、対イラン同様かなり強硬なようです。

米朝会談

出典


段階的に非核化を進めたい北朝鮮ですが、一切妥協しないという姿勢を見せてるアメリカに対して要求を押し通すのは難しそうですね。




北朝鮮焦ってる?

アメリカの強気な態度は、北朝鮮を焦らせているかもしれません。

かなり強力な圧力がかけられる、ということが現実味を帯びているからですね。


焦る理由を3つ挙げてみます。


間近に迫る米朝会談

トランプ大統領と金総書記のトップ会談が、6月12日、シンガポールで開催されることが決まりました。


この対談で焦点となっているのは
○北朝鮮の非核化問題
○南北朝鮮戦争の集結

と言われています。

すでにトランプ大統領は、会談前から北朝鮮の非核化を目指していることを公言していますし、イラン核合意離脱で見せたように、有言実行はほぼ間違いないでしょう。


そんな強い姿勢で臨んでくる米に対し、北朝鮮はその場限りの口約束では済まなそうです。


会談まで約1ヶ月。


そりゃ焦りますね。


金正恩氏が短期間に2度の訪中

米朝対談が近々行われるという情報が錯綜していた中、金総書記は5月7日から8日にかけて中国を電撃訪中、習近平主席と会談しました。


この訪中は、前回から2ヶ月たらずということで、世界中が注目しましたね。


金総書記は、政権が誕生してから中国を訪れたことはなく、しかも一時中国を批判して冷ややかな関係になっていましたよね。


それが手のひらを返したようなこの慌ただしい訪中。


中国との仲の良さをアピールする狙いもあるようですが、やはり米朝会談控え、中国に後ろ盾になってほしいという思惑があったようです。


現に、習主席はその立場を表明したようですよ。



イラン核合意離脱を表明し、強気な態度で望んでくるアメリカを、北朝鮮1国では心細いですし、北朝鮮の望む段階的な非核化を中国が後押ししてくれれば心強いですよね。


この北朝鮮の行動を見ると「やっぱり相当焦ってる?」

という感が否めませんよね。


イランと北朝鮮の核問題はワンセット

イランと同じく、アメリカは北朝鮮をならず者国家として見ています。


しかも、この2国は、親密な軍事協力関係にあると、以前から囁かれてきました。


こちらの記事によりますと



イランは北朝鮮からスカッドミサイルを手に入れ、それをイラン・イラク戦争に使ったというのです。

イランの中距離弾道ミサイルに「シャハブ3」がありますが、これは北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」をモデルにしていると言われています。


さらに、最近では、北朝鮮が発射実験に使った大陸間弾道ミサイル(ICBM)を、イランが開発を進めているのでは、という疑惑も出ています。


イランは核合意で経済制裁が解かれて資源輸出を拡大するイランと、経済制裁で困窮している北朝鮮。
イランに核開発技術を売り、その見返りとして石油やウラン濃縮技術などを得る可能性もある、という指摘もあり、イランと北朝鮮は無関係とは言えません。


なので、アメリカにとって非核化は、イランだけやっても意味がなく、北朝鮮も含めて初めて実現するわけなんですね。


ということは、イラン核合意離脱と北朝鮮の非核化問題は、切り取って話すことができない、ということです。


イランに来たから今度はこっち(北朝鮮)に来ないわけがない。


そりゃ焦りますね。



米イラン核合意離脱が北朝鮮に与える影響は?

トランプ大統領は2017年5月23日に、「イランは北朝鮮と協力している」というツイートを投稿しました(参考記事:日本経済新聞「北朝鮮とイランに協力疑惑 核・ミサイル開発 」)。

この「協力」とは、核・ミサイル開発とのことです。

イラン核合意離脱したことで、アメリカはイラン政府に圧力をかける他、イランに支援する個人や企業にも制裁をかけることができるようになりました。


もし、イランと北朝鮮がどっぷり協力関係にあれば、資金や物資援助にかなりの影響が出てくると思います。


そして、米朝会談の結果にもよりますが、アメリカが完全な非核化を一歩も譲らず北朝鮮に要求した場合、北朝鮮の核開発も、今よりもかなり縮小すると予想されます。


ロシアと中国が、どんな動きを見せるか不透明ですが、今のように好き勝手核開発するということは表向き難しくなるでしょうね。


ただ、アメリカが望むように北朝鮮は非核化を目指すのかは疑問です。


北朝鮮は、アメリカやロシアと言った大国の都合に流されない、独自の道を歩むというチュチェ思想を根底に成り立っている国だからです。


北朝鮮内で内乱が起きて、っていうのならわかるけど、アメリカに言われたから「はい」ってどうしても考えられないんですよね。


表向きはいい子になったふりして、合意の網目を抜けて核開発は続けそうな気がします。



中国は北朝鮮の後ろ盾となると表明しているので、もしそれが強力になれば「アメリカなんて」ってなるかもしれないし。


最悪大国を巻き込んだ第三次世界大戦が勃発する可能性も考えられますよね、あまり考えたくないことですが。


日本に影響も?

アメリカのイラン核合意離脱は、日本だって無関心ではいられません。


これまでの北朝鮮という国家を見れば、経済制裁を受けたり、非核化を始めれば、北朝鮮という国家が弱体化してしまうと思いませんか?


イラクからの資金調達が難しくなれば、北朝鮮に協力する地盤のある日本にしわ寄せが来るかもしれません。


今でも日本から北朝鮮に資金が流れているのでは?
という疑問がいろいろな方向から囁かれていますが、それが続く限り北朝鮮の非核化とか朝鮮半島の平和はどうしても考えられない。


アメリカのように、日本も徹底的に北朝鮮に対して経済制裁をしたほうが良いと思います。



まずは朝鮮総連の解体。

こういう事実を知ると、なおさらそうした方が良いと思えてなりません。




ちょっと最後は話がそれちゃったかもしれませんね。


いずれにしても、アメリカのイラン核合意離脱は、北朝鮮にも大きく影響を与えます。


イラン核合意離脱を受けてからの北朝鮮の慌ただしい動きや、トランプ大統領の発言を見ればそれがよくわかりますよね。


そして、北朝鮮と(悪い意味も含めて)関係のある日本にも影響がでてくるでしょう。



イラン核合意離脱というアメリカの決断は、対岸の火事ではない、ということです。



国の外から何かが変わろうとしていますね。



今回は、とうことでした!




参考サイト:
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H7R_V20C17A9FF1000/
http://www.sankei.com/world/news/180509/wor1805090046-n1.html
http://kenkato.blog.jp/archives/72997677.html
http://www.bbc.com/japanese/44078499
https://www.asahi.com/articles/ASL5925BCL59UHBI007.html
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44049878
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018050900129&g=use
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180510/mcb1805100500012-n1.htm
https://www.sankei.com/world/news/180510/wor1805100030-n1.html
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0510/abt_180510_3383272674.html
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30540.html
http://www.afpbb.com/articles/-/3174009
https://www.sankei.com/world/news/180131/wor1801310008-n1.html
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2017/10/1006.html
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180509-OYT1T50019.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-00000127-jij-cn
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180510/k10011433711000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001